水替えなし、継ぎ足しなしで完全放置の超ズボラ挿し木に挑戦してみました【イチジク】

イチジク

イチジク栽培を始めて3年目に突入しました。

今回は挿し木を管理する手間を極限まで減らすことを目的とした挿し木方法にチャレンジしてみます。

基本的には何らかの用土を用いて挿し木をするのですが、用土の種類によって水捌けや保水性などが異なり、挿し穂の成長段階と温度と湿度によって灌水のタイミングが変化します。

「〇〇日に一回の頻度で水を与えれば成功します」と簡単に言えないから難しいね…

それを簡単にするために、色々考えてズボラ挿し木に挑戦しました!

次の項目が今回のズボラ挿し木のテーマになります。

  • 何か作業するのは最初だけで、あとは完全放置

この条件で挿し木をして、約1ヶ月間(4週間)で結果を確認してみたいと思います。

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ズボラ挿し木の概要

今回は4週間の完全放置期間を耐え切る必要があるので、最も重要な要素は水分についてです。

挿し木開始時点では大丈夫でも、4週間後に乾燥していては途中でどんなに上手くいっても最終的には枯れてしまいます。

水分を維持する方法を考えてみると次の3つが思いつきました。

水分を維持して完全放置するための方法
  • 点滴等の方法で水分を常に補給し続ける
  • 大きな容器を使い、4週間保つだけの水分量を確保する
  • 水分が蒸発して失われないように密閉して管理する

①点滴等の方法で水分を常に補給し続ける

まず1つ目の方法が最も成功率が高い気がしていますが、装置を作ったりするのに手間がかかるので「ズボラ挿し木」という名前的にも不適切なのでNGに。

これをやるなら、ラズパイを使って「湿度測定→灌水」をやって自動化します

呼んだ?

また今度ね…

湿度計で乾燥を検知して最適な量を灌水することを目的とした「スマート挿し木」をする時にはこの方法を採用してみたいと思います。

②大きな容器を使い、4週間保つだけの水分量を確保する

普通の容器では4週間もすれば水分が減ってカラカラになってしまうので、水分が減っても栽培できる範囲内になるようにかなり大きい容器を使えば良いと考えました。

急にアナログだし、力づくになったね…

どうしても乾いちゃうからね…

この案はスペース的に厳しいことと、どれほどのサイズを用意すれば良いかも未知数なので見送りました。

これをやるなら路地に挿す方が現実的だね

③水分が蒸発して失われないように密閉して管理する

今回採用するのがこちらの案です。

挿し木には土坑栽培か水耕栽培かの2択になるのですが、前述したように容器のサイズをどの程度にすれば良いのかが不明なので、水挿しでやっていきます。

今回はいい感じの容器を手に入れたので、これを使って水挿しをしていきます。

完成したのはこんな感じになりました。

同じ色の容器がちょうど2個ずつあったので、環境を3つ用意してそれぞれ2株を育てました。

水挿しの場合は、カビ対策として定期的な水替えがセオリーですが、今回は放置がコンセプトなので水替えでカビの繁殖をリセットはできません。

これの対策として、次の2点を実施しました。

  • 穂木の殺菌
  • 塩素水による栽培

穂木の殺菌は食器用ハイターを規定量で作った溶液に漬け込んだあと、各濃度の塩素水で栽培しました。

それぞれの濃度は次のようになりました

各容器にそれぞれ70mLの塩素水を入れ、水分の蒸発防止と埃などの混入対策としてラップで包みました。

これを4週間の管理の中でどのような結果になるでしょうか?

温度は日中30℃、夜間が20℃程度以上になるように設定して管理しました。

10日後

挿し木開始から10日経った様子です。

それぞれの芽が膨らんできています。

現段階では脱落はなく、無事に成長している様子です。

28日後(4週間)

設定した期間である約1ヶ月の28日(4週間)が経過したので、結果を確認していきます。

全体としては無事に展葉まで進んでいてるので、どの濃度の塩素水でも問題はなさそうです。

確認のため、濃度ごとに区切ると次のようになります。

誤差の範囲かもしれませんが、若干0.4%の濃い方が生育が悪い印象があります。

もしかしたら塩素の影響か、浸透圧が関係しているかもしれません

中の液体を確認してみると、濃度0.1%と0.2%の容器ないには黒カビの塊があったのに対して、0.4%の方は発生量が少なかった印象です。

ただ、濃いからと言ってカビないわけではなかったので劇的な効果はなさそうです。

まとめ:カビても枯れてない!

次の写真は0.4%の濃い塩素水で管理したものの1つです。

少し暗い画像ですが、塩素水との境目の部分に黒カビが生えていました。

発根はしていないので、当初の目的であった1ヶ月の期間内では挿し木成功まではもっていけませんでした。

以前行った挿し木ではDalmatieは展葉・発根が早かったので生育に手間取っている印象です

カビが発生したのは最初の殺菌が不十分だった可能性があるのですが、今回一番驚いたのは

カビ発生 ≠ 枯死

ということです。

今まで水挿しの失敗は、カビが繁殖してしまったからという理由でまとめていましたが、必ずしもそういうわけではないことが分かりました。

当然、カビが原因で枯れる場合もあるでしょうが、かなりカビても枯れないのは意外でした

これがイチジクの生命力(ドヤ顔

それなら植え付けられるまでいってほしかったな…

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