私は趣味で栽培をするなら、食べられる植物を栽培したいという気持ちがありました。
葉物野菜でもいいけど、せっかくなら果物が食べたい!!
ということで植物栽培の沼にズブズブとはまっていってしまいました。
そこで最初に選んだのはイチゴ。水耕栽培にも挑戦してみたかったので、塩ビ管をつなげて栽培器を作って育成開始です。
水漏れもないし、順調に育っていきました。
花が咲き、「もう少しで食べられるぞー」と思っていた時に、事件が起こりました。
イチゴからの挑戦状①:人工受粉
家庭菜園として路地で育てていた時には簡単に作れていたので、完全に失念していました。
受粉させないといけない((((;゚Д゚)))))))
当然、実をつけるためには受粉が必須です。
梵天を使うのが一般的のようですが、なかったので綿棒で受粉させていました。
受粉しないと(正確には違いますが)果肉の形が整わないので均等に花粉がつくように丁寧に行う必要があります。これが非常に面倒でした。
虫の力を借りずにやるには仕方がないことですが、たかだか十数株程度の受粉をさせるだけなのに、本気でミツバチが欲しくなりました。
花が咲くシーズンは毎日受粉させるのは大変でしたが、実を食べるためなら仕方がないと頑張りました。
しばらくすると少しずつ実が膨らんできて、いちごの形になってきました。
努力の成果が出てきて一安心です。
あとは赤く色付くまで待てばいいと思っていました。
そこでまた事件が起こります。
イチゴからの挑戦状②:うどん粉病、襲来
人工授粉地獄から解放され、日々大きくなっていくイチゴを見ていました。
どうやって食べようかと妄想してニヤニヤするのも束の間の時間でした。
イチゴの実と葉っぱがだんだんと白くなっていきました。
パターン白!うどん粉病です!!
今度はうどん粉病の脅威が迫ってきたのでした。
葉っぱがみるみるうちに白くなっていきます。
薬品で処理をしないといけないので、飛び散らないように注意して霧吹きで散布しました。
かなり抑え込むことはできましたが、根絶は難しくダメージを受けた株が中々復活せず満足にイチゴを食べることはできませんでした。
かなり既存の株がダメージを受けてしまったので、株を更新することを考えます。
イチゴは多年草なので次の年も実をつけますが、1年目よりは収量が落ちてしまうことを調べて見つけていました。
イチゴはランナーでクローンを作るので、新しく苗を買う必要がないのが救いでした。
ちょうどイチゴの株からはランナーが飛び出ています。次は苗作りが始まります。
イチゴからの挑戦状③:ランナーを受ける場所がない!
また、試練が訪れます。
露地栽培であれば、土を入れたポットをランナーが伸びた先に置いておけば、定期的に水をやっているだけで定着するので苗づくりは簡単でした。
しかし、今回は水耕栽培です。土のあるポットで次の苗を受けることはできません。
スポンジを塩ビ管の穴に嵌め込むタイプの水耕栽培器なので、スポンジに根を張らせなければいけません。
これがなかなか大変でした。
まず、スポンジをある程度濡れた状態を維持しなければいけないので、水の入ったプラカップを吊るしてランナーを受けることにしました。
吊るす位置を微調整することでなんとかなったのですが、固定してしまったので水替えをすることがで困難になってしまいました。
そんなこんなで、栽培器の形がイチゴに色々と合っていない気がしたのと、そもそも受粉とか凄いめんどくさくなってしまったのでイチゴの水耕栽培は断念しました。
最終章:そしてイチジクへ
その後はレタス、ハーブ類などの無難な刃物野菜を育ててきましたが、それぞれで違った苦労があり、当初の「果物が食べたい!」という欲は満たされませんでした。
やはり、水やりや肥料を与える以外で、なるべく手間をかけずに食べられるものが理想です。
そんな都合が良い、理想の植物なんていないよな・・・。
ここにいるよ!!
と見つけたのがイチジクです。
イチジクは無花果と書き、外側に花がなく、受粉せずに実をつけるものが日本で栽培されているのは知っていました。
しかし、樹木の一種なのでイチゴなどの草本類のように1年目や2年目で実をつけるのは難しいと思っていました。
実?なるよ!
早ければ1年目で
これを知ってから1週間でイチジクの苗を購入し、今に至ります。
今の品種状況はこんな感じです。
イチジクには様々な魅力がありますが、簡単にまとめるとこんな感じになりました。
今後はこのポイントについて解説してきたいと思います。
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