11月の中旬を超えて、朝晩かなり冷え込んできました。2023年の終わりが近づきイチジクのシーズンの終わりを感じています。
まだ完全に落葉していませんが、チラホラと葉が黄色くなりもうこれ以上の収穫は望めなそうなので、今年を振り返って各項目に関してランキングとしてまとめていきたいと思います。
今回ランキングとして評価する品種は次にまとめる手持ちの21品種になります。
ちょうど10品種ずつになりました。味などに関しては収穫済みの中から、栽培面では全ての品種からランキングを作成します
今年は猛暑だったことと、ほとんどが1年生の苗なので暫定ランキングになりそうだね
※今回のランキングは、入手や植え替え時期、肥料の濃度など完全に管理された同一環境での実験結果ということではありません。あくまで個人の感想として、今年の栽培結果ということになります。
総合ランキング
最後の総合ランキングについては、今までの4つの項目を総合的に判断していきたいと思います。
判断方法としては各項目の順位ごとに配点を設定し、1位は100点加点、2位は90点と順位が1下がるごとに点数が減少するようにします。
基本的には全て独断と偏見ではあるのですが、味に関してだけは独自の配点にして算出することにします。
味部門1位は100点は良いのですが、2位〜5位の順位としては味の評価としては僅差で、10点ずつ差が出てしまうのは非常にモヤっとするので、食べた時に採点した最高数値で評価します
Best5はどれもすごく美味しかったってことだね
第5位:Dalmatie
味:9位…70点
満足度:3位…80点
豊産性:10位…10点
成長性:5位…60点
合計:220点
しっかり皮が緑で果肉が鮮やかなが真っ赤でアドリアチックタイプは芸術点が高い印象です。白い部分はなめらかで、赤い部分はジャムのような食感でした。
1年目から60g程度の果実が生産できるのでかなり優秀な品種だと思います。大きい果実だからか皮がしっかりしているので身割れしにくいく、皮剥がれがしにくいようです。スプーンですくうような食べ方をすると良いかもしれません。
第4位:LSU Tiger
味:8位…75点
満足度:4位…70点
豊産性:9位…20点
成長性:3位…80点
合計:240点
芽吹きが早いので、かなり成長性のある品種でした。早生品種かつ50g前後と中程度のサイズの果実が収穫できるのでポテンシャルはかなり高いように感じます。
全体的にハネデューメロンのようなサッパリとした甘さだったので、来年はどのように変化するのかが楽しみです。収穫できない秋になってから小さい実がポコポコと着いたので成熟した株での豊産性は悪くないと思うので、来年のランキングでベスト3を狙える可能性を秘めているかもしれません。
第3位:Blanche d’Argenteuil
味:1位…100点
満足度:5位…60点
豊産性:2位…90点
成長性:ランク外…0点
合計:250点
第3位となったのは『Blanche d’Argenteuil』で、成長性が11位以下のランク外で加点0なのにも関わらずこの順位になったのは驚きの一言です。
果実を早期から生産する都合上、枝を伸ばすことを積極的に行わないので仕方のないことですが、生産性という面ではほぼ最高の評価を獲得しているからこその順位となりました。
最初の頃に食べた実が最も美味しかったので、来年以降の株が育った状態では味も全ての果実にシッカリと味が乗ってくる可能性が高まることを期待したい品種です。満足度の評価が高くなることで、来年は順位を挙げられるかもしれない品種です。
第2位:Schar Amber
味:2位…95点
満足度:2位…90点
豊産性:6位…50点
成長性:8位…30点
合計:265点
全体的に高水準の評価を獲得した『Schar Amber』が第2位となりました。
着果・収穫時期も早めで味と大きさも良いとかなり優秀な品種で人気があるのも頷ける結果となりました。果実の色は名前の通り琥珀色になるのですが、寒くなってくるとどんどんと赤くなり、味も変化するので1つの品種で変化を楽しむことができるのも面白いところかもしれません。
早生よりの品種なので、枝が充実しきる前に着果するのでやや枝ぶりが控えめになる点で惜しくも1位を逃してしまった感はあるかもしれません。
第1位:Excel
味:5位…90点
満足度:1位…100点
豊産性:7位…40点
成長性:7位…40点
合計:270点
数ある有名な品種を押し除けて『Excel』が第1位に輝きました。
とにかく全体的にバランスが良く、全ての面において平均点以上を取れる優秀な品種でした。収穫期が中生気味かつ、着果量もそこまで多すぎないのが今回の評価基準には上手くハマったのかもしれません。
ある程度大きくなるまでは着果せずに、早生品種よりは株が充実した頃に着果することで比較的安定した品質の果実を1年目からでも生産することが可能だったのは予想外でした。
早採りだとザクロのような爽やかな酸味を持つので、生食でも加工用としても高いポテンシャルを秘めているので、2連覇ができるか楽しみな品種です。
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