桃栗三年柿八年と言われるように樹木であれば、普通は実をつけるまでにはある程度の育成期間が必要です。
そもそも実は人間で言うと子どものような物なので、自分自身が独り立ちできるほど体を作ってからでないと実をつけることをしないのは普通です。
そのため、その年から実を収穫したい場合は、大きな苗を買ってきて植えるしかありません。
でも大丈夫。イチジクなら、ね。
イチジクは環境が良ければ1年目から実をつけ収穫することが可能です。
私も1年目の株から身を収穫することができました。
ただ、1年目の株は味が小さかったり、味が乗り切っていないなどの品質面の劣化はあるようですが、1年目から味を楽しめる可能性があるのはイチジクを育てる上で、他には無い大きなアドバンテージになると思っています。
1年目から収穫する方法
実際に一年目から収穫するためには、ホームセンターで苗を買っても実をつけることが可能です。
ドーフィンの苗をGW辺りに買って2個収穫できました
苗を買う場合は、3月ごろに棒苗を買うよりも暖かくなってから出てくる株の方が成長が早くいいと思います。
挿木に関しても同様ですが、苗を作る場合は2月や3月等のまだ外が寒い時期に、室内で挿し木をしたりビニールハウスなどで加温をして育てています。
自然に4月ごろから芽吹いたものよりも1〜2ヶ月ほど早く活動しているので、1年目からどうしても収穫したい場合は暖かくなってから出てくる成長した苗の購入をお勧めします。
4月の路地はまだ寒いから、棒苗だと十分に芽が出てこない場合もあるよ。
イチジクは節ごとに葉・実・芽をつけるので、節の数を増やせば収穫出来る実の数が増える可能性がある非常に魅力的な植物です。
そのため葉の数 ≒ 実の数 ≒ 芽の数となり、基本的にはイチジクを栽培する場合は大きくすることだけを考えれば、結果は自然とついてくることになります。
実の着きやすさについて
実をつけやすいかどうかは品種によって異なるようです。
樹勢が強い品種は、まず自分の体を大きくするのを最優先としています。
そのため、ある程度自分の体が大きくなってからでないと実をつけないという傾向が強いようです。
1年目から実をつける事は難しいかもしれませんが、2年目以降では大きく株が成長している状態なので、たくさんの実をつける可能性を秘めています。
それに対して樹勢の弱い品種は、自分の体を大きくすることよりも身を優先する傾向が強いのか、1年目からでも実をつけやすい品種が多いようです。
自分の体を作ることを後回しにしているので、大きな木になるのには少し時間がかかる物が多いです。
最終的にはどちらも同じように大きくなったり、実がなったりしますので、育てる人が何を優先するかによってこの特徴の捉え方が変わってくるのでしょう。
樹勢が強い品種は、一般的には大きく太く育とうとする力が強く、木が十分に大きくなるまでは実が着きにくいという性質を持っています。
収穫時期について
実を着けやすさと同じくらい、重要なのがいつ実をつけて収穫できるのかです。
一般的に流通しているコモン系は夏と秋に味をつけることが可能ですが、夏果は大ぶりで薄味、秋果は小ぶりで濃厚な味が楽しめるそうです。
そのため、イチジク農家の人は本来の味が出やすい秋果を主に出荷しているようです。
この最も味が良いとされる秋果が、どのぐらいのタイミングから塾して収穫できるのかを調べておくと品種選びの手助けになると思います。
イチジクは収穫の最初のほうは実が大きく、終盤になっていくと実が小さくなっていく特徴があります。
大きな実を長く楽しむために収穫できるタイミングが違う品種を持っておくと、イチジクの楽しみが増えると思います。
イチジクは葉の付け根に1つずつ実をつけることができます。
収量を増やそうとすれば、挿木に使う枝の数も増える。一石二鳥の植物です。
栽培場所には限りがあると思うので、樹勢や収穫時期の異なる品種を2つから3つ選んで育てるのが、品種の違いが分かって良いのしれません。
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