イチジクは実のなる植物の中では、珍しく受粉をする必要がありません。
厳密には品種によっては受粉をしないと実が肥大化しないものもありますが、日本で流通しているコモン系と呼ばれるグループに関しては、受粉をしてもしなくても実が大きくなります。
そのため、葉物野菜を育てるのと同じような感覚で結実まで行うことが可能です。
開花時期になると毎日確認をして、花が咲いていたら綿棒か何かを使って受粉させると言う労力化r解放される植物です。
めんどくさがりなので、人工受粉しなくていいのは助かる!
これが室内で植物栽培をする上では非常に優れた性質になると感じています。
イチジクの系統について
イチジクには品種とは別に4つの系統に分かれています。
- カプリ
- スミルナ
- コモン
- サンペドロ
カプリ系とスミルナ系は受粉しないと実が食べられる状態まで成長しない系統です。
イチジクの受粉には「イチジクコバチ」という虫が必要ですが、日本には生息していないので、人工授粉するしかありません。
そのため、この2種は苗としては日本では流通していません。
強いて言えばドライフルーツとして売られている物はスミルナ系のイチジクを干した物だそうです。
次に、日本で流通しているコモン系とサンペドロ系の種について紹介していきます。
コモン系
日本国内で最も流通しているのがコモン系の品種です。
桝井ドーフィンやロングドゥート、ホワイトイスキアなど園芸店やホームセンターで販売されているものがこの系統の品種になります。
このコモン系の最大の特徴が、「受粉しなくても食べられる実ができる」というものです。
流通する際には品種によって異なりますが「夏秋兼用」や「秋果専用」として表記されることもあります。
受粉していない実の中にも種もできますが発芽能力はありません。
株を増やすには挿木などで増やすことが基本になっています。
サンペドロ系
日本においても稀にサンペドロ系の品種が流通することがあります。
ビオレドーフィンやザ・キングが有名ですが、「夏果専用」として表記されることが多いです。
サンペドロ系は不思議な性質を持っており、夏に着く実はコモン系と同じように大きくなり食べられるのですが、秋になる実は受粉しないと食べられるようにならないという特徴を持っています。
理論上は秋でも実をつけることが可能ですが、日本においては夏の実しか収穫はできない系統です。
まとめ:受粉いらずという最大の特徴にして美点
イチジクは受粉せずに結実することができるので、室内で栽培する際には手間を省くことができる作物でしょう。
特に自動で栽培を行う水耕栽培と相性が良いと考えています。
LEDを光源とした水耕栽培であれば、効果的に効率よくイチジクを成長させることができるでしょう。
イチジクは成長すれば実をつける可能性が高くなり、基本的には摘果する必要がないと言われています。
この特徴によっても、水や肥料を定期的に補充するだけのシンプルな栽培を行えるはずです。
適宜様子を見に行く際に様子を見る際に余分な目をつむ摘芯を行うだけでイチジクを管理することが可能になります。
今度はイチジクの水耕栽培にもチャレンジしていこうと考えています。
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