【イチジク】これからの挿し木シーズンに向けて、各挿し木方法のメリットとデメリット【まとめ】

イチジク

今まで暑かった2023年も10月になると、かなり涼しくなってきました。

これから本格的な冬を前にして、イチジクは最後の成長と冬越しの準備を整えている状態です。

いよいよ、あの戦いの季節がやってきます

戦い?噂のネットショップ…

今年は落葉後に行われるという噂ですが、そうではなくコレの続きです

10月下旬に始めてるからそろそろってことになるんだね。一年経つのも早いね

今年の挿し木の方針と、過去に色々と試してみたおさらいを考えていきます!

スポンサーリンク

今年の挿し木方針について

まずは今年の冬から春にかけて行った挿し木のやり方がベースになってきます。

まず、今回も行うのは次の2種類の挿し木で、

エアレーション水挿し

空気を送り込むことで水流を作り、溶存酸素を増やすことでカビの繁殖を抑えることで、一度も水交換をしなくても成功することを目的とした「ズボラ挿し木」の希望の星。デメリットは電源が必要なのと、水が腐敗した場合に全滅のリスクがある。

そこに今回は追加で、設置したら後は放置するだけという画期的な方法を考えつきました。

その名もドリッピング挿し木!!

水分を1滴1滴垂らして穂木を管理すれば、酸素と常に触れているけど濡れているという状態を作り出すことが可能になるはずです。

基本的には水耕栽培の一種になるエアロポニックス(主に霧吹きなどで水分を与える方法)と同じ手法になります。

やり方は簡単で、ペットボトルを加工して、垂らした紐からポタポタ垂れるようにすれば完成!(後日作ったら記事にまとめます)

メリットは先ほど書いた通りで、自動で発根までいけるはずです

なるほどね。それで、デメリットは?

1つの装置で挿し木できる数が少ないので、面積効率がエアレーション水挿しに劣る…

それ、エアレーション水挿しで良くない?

ロマンは大事だからね。あと、成功率が高ければ挿し木の数が少ない人にとっては有効かもしれないし…

ということで2023年秋〜2024年冬は3種類の挿し木に挑戦してみます!

※予想としては管理の手間と鉢上げ時のダメージなどを考えると、セルトレイ挿しが一番良いと思っています

過去の振り返り

次の2つの記事は以前にまとめた土挿しと水挿しの注意点やコツをまとめたものです。

この記事を書いていた頃に比べると、イチジクに対しての造詣が深くなったと思いますが、基本的な考え方は変わっていません。

「いかにイチジクにとって最適な環境を用意する」という点を意識することによって、失敗率を下げることが目的です。

イチジクも生き物なので、「〇〇をすれば必ず成功する」というわけではありませんが、「〇〇をするとダメになる可能性が高い」という事をやらないだけでだいぶ違うはずです

用土について

使う用土に関してはこちらに。

今年はプラカップを用いた挿し木を行うつもりはありませんが、基本的には挿し木の初期段階では水捌けが生命線だと思っています。

理由としては、加湿は水を与えるだけなので非常に簡単ですが、与えた水分を取り除くことは非常に難しいからです。

基本的には取り返しが効くので、「すぐ乾くからこまめに水を与える」というのが理想です。

そのため、記事では用土の種類について主にまとめていますが、種類よりも粒径の方が重要だと今は考えています。

大きい粒であればあるほどそれぞれの隙間ができるので、水捌けが良くなりやすい傾向にあります。

考え方は鉢底石と一緒だね

もし今年プラカップ挿しをするなら、鹿沼土の中粒100%あたりで勝負をしたいと思っているところです。

容器について

容器については次の記事でまとめてあり、主に排水性についての言及が多いです。

私の挿し木の失敗は、主に根腐れであるように思えるので先ほどの用土のところでも話をしましたが、水捌けこそが最重要事項であると思います。

いかに排水性の高い用度を選んでも、排水溝が少なかったり小さいとその効果を十分に発揮できません。

なるべく排水性を担保した容器を選ぶ、もしくは加工する必要が出てきます。

余力があれば3Dプリンターで自作の鉢を作ってみたいところです

次は鉢上げする際に、どんな鉢を選べばコスパがいいのかをまとめた記事です。

最もコスパがいいBNポットであれば、サイズもあまり大きくないので挿し木用の容器として用いることで鉢上げを省略できるので、植え替えのダメージをなくせて良いかもしれません。

基本的には用土の量が多ければ多いほど、養分や水分の保持力が高く、根量も増やせるので大きく成長させることが可能になります。

逆に小さめの鉢を使うことで、こまめに灌水をしたりと管理する手間は増えますが、コンパクトなサイズに抑えることが可能になります。

まだ記事にまとめてはいませんが、個人的には不織布ポットが鉢底石なども用意する必要がなく、排水性も担保されるのでオススメです。

上のリンクの2ガロン(約6L)と10ガロン(約28L)の物を現在利用しています。
※体積は商品の寸法から計算しています。

リングに紐を引っ掛けることで簡単な誘引もできるので重宝しています。ホームセンターで売っているポットトレー(苗を入れている黒いトレー)の上に置くことで、鉢の外に根付いたりすることを防ぎ、より水捌けを向上させられます。

水やりについて

最後に水やり(灌水)方法についてです。

植物は水分がなくては生きていけずに枯れてしまいますが、多すぎてもうまく育ちません。

それどころか、根も十分に揃っていない挿し木の状態では、水分が多いことが良くない結果に繋がることが少なくありません。

何度カビで失敗し、根が出たと思ったら根腐れさせて枯らしてしまったことか…

悲しみ…

鉢の大きさや温度や湿度によって結果は変わりますが、共通して言えるのは、通常用いられる用土は「数日では十分に中まで乾燥しない」ということです。

そのため、何回も繰り返しになりますが、用土と容器の水捌けが何より大事になってきます。

土壌水分センサーを使えば数値で判断することもできますが、自分が使っている用土の乾きやすさと水分量事の見た目の変化を押さえておけると、「灌水してから〇日」以外にも判断材料が増えて良いかもしれません。

より良いイチジク栽培に向けて頑張りましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました