【イチジク栽培】穂木17本の挿木奮闘記〜2022年最後の戦い〜

イチジク

挿木を4本失敗させた反動で、新たに穂木を入手してしまいました。

その数なんと17本。今年からイチジク栽培を始めて既に11株を育てているのにも関わらず、我ながらすごい量です。

沼にハマると考えれば考えるほど沈んでいくから仕方ないよね

そんな穂木たちを10月末からどうやって管理しているのかの様子をまとめていきます。

今回の基本的なやり方は、「カルス発生まで水挿し→鹿沼土への挿木」という流れでやっています。

こちらでも書いてありますが、

なるべく腐らせないように挿木を行っています。意識した点は次の2つです。

今回のポイント

発根に重要なのは穂木の水分量のため、水挿しは給水目的で行う。

カルスが発生し次第、水挿しよりもカビにくい鹿沼土へ挿木を行う。

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挿木のスケジュールについて

  • 10/25
    穂木(A)到着・浸水
    • Schar Amber ×3
    • LSU Gold
    • Champagne
    • O’rourke
    • Ponte Tresa
  • 10/26
    穂木(A)を鹿沼土へ挿木、穂木(B)到着・浸水
    • Blanche d’Argenteuil
    • LSU Gold ×2
    • Yellow Long Neck
    • Figue De Marseil
  • 10/29
    穂木(C)到着・浸水
    • Blanche d’Argenteuil
    • LSU Everbearing ×2
    • Beer’s Black ×2
  • 11/1
    ヒーターマット導入・加温開始
  • 11/2
    灌水、穂木(B)の一部を鹿沼土へ挿木

    カルスの発生が遅かった『LSU Gold』1本を除いて穂木(B)を挿木

  • 11/5
    灌水
  • 11/7
    穂木(C)の一部を鹿沼土へ挿木、LEDライト導入

    カルスの発生が遅かった『Blanche d’Argenteuil』と『Beer’s Black』1本ずつを除いて穂木(C)を挿木

  • 11/8
    灌水、残った穂木(B)1本を鹿沼土へ挿木
  • 11/9
    残った穂木(C)2本を鹿沼土へ挿木
  • 11/11
    灌水
  • 11/14
    灌水

このような流れで挿し木を行なっています。

給水の段階で分かったことは、『LSU Eberbearing』などのLSUシリーズはカルス発生が早く、『Blanche d’Argenteuil』は逆にカルスの発生が遅い印象でした。

「樹勢が強いから挿し木しやすい」とか「樹勢が弱いので挿し木が難しい」と言われているのも納得できる気がします。

LSUシリーズは豊産性が高いという話を聞くので非常に期待できる品種です。ルイジアナ大学が品種改良して、正式に外部に公開している品種なので様々な面で優秀なようです。

ヒーターマットについて

11月になって夜間の気温が下がってきました。イチジクは20℃前後の温度が発根など挿木の適温らしいので、ヒーターマットを使って加温を行いました。

評価も高く、2枚セットで少し安くなっているので買って良かったアイテム

このヒーターマットにはサーモスタットがついていないので、通電している間はずっと発熱しているタイプです。

室温が15℃の時は20℃程度になるので商品紹介にあるように+5℃くらいの効果はありそうです。

加温することで用土の水分が蒸発しやすくなるので、灌水の頻度を増やす必要が生じるので注意が必要です。

25℃を超えると温度が高すぎて生育不良を起こしたり、カビの危険性が高まるので25℃を超えないようにサーモスタットもあわせて使っています。

上限温度を簡単に設定できるので、温まりすぎるのを防ぐことができて安心

展葉を確認。LEDライトの導入開始

一番最初の展葉はカルス発生が早かったLSU関係のどれかだと思っていたらまさかまさかの『Ponte Tresa』でした。

これはノーマークでした。もしかしたら挿し木成績が優秀な品種なのかも

展葉をすると光合成をするようになるので、LEDライトを導入しました。

窓辺だと昼夜の寒暖差が大きくなるのと、日差しの強弱が天気で変わるのでLEDで一定の光量で育てるようにしています。

同じ照明と距離にすれば、来年も同じ環境で育てられるね!

基本的に挿木は、①カルス発生→②展葉→③光合成を行いつつ発根という流れになります。

まだ根が生えていないので無理は禁物ですが、窓辺だと昼夜の寒暖差が大きくなったり、日差しが強すぎたりする気がしたので、LEDライトを遠くから照射することにしました。

カルスによる吸水が追いつく範囲に光量を調節するのがベストです。

LEDの出力を調節できるタイプであれば低出力で、できないタイプであれば距離をとって使う必要があります。

今回使っているのはコレ。

ずっと愛用しているLEDライトです。ラックに取り付けるにはちょうどいい長さ

3週間経っての感想

17本中3本は展葉が確認できました。その中でも『Ponte Tresa』と『LSU EverBearing』の2本は更に発根まで確認しました。

左側の『LSU Everbearing』は4日間の給水が終わった時の画像がbeforeのものです。

画像にある黒い矢印の先にあるカルスが最も出ている部分で、少量しかありませんがここからたった7日でプラカップの外から見える位置まで根が広がっていました。

右側の『Ponte Tresa』は大きい葉が出てきており、かなり調子が良さそうです。他の品種に比べると個体差はあるでしょうが、特に展葉と発根が早い印象です。

とりあえず自分の管理の仕方が大きくは間違っていなかったようで一安心

他の穂木もプラカップの外側から見えないだけで発根が進んでいる可能性が高いので、これからの成長に期待しています。

11月後半からの管理方針について

カルスが出始めた段階では穂木の周りからしか吸水ができない状態なので、発根前は穂木の周りの水分量を意識して管理していました。

カルスの増量や発根することでより広い範囲から吸水をすることが可能になるので、穂木の周りではなく鉢全体の水分量を考えて灌水を行うように考え方を切り替えていきます。

発根前

吸水は穂木の周りからしかできないので、穂木の周りが乾かないように気をつける

※水分不足 ➡︎ 枯れるという状態

発根後

鉢内の広い範囲で吸水できるので、鉢全体が乾き気味にならなければ大丈夫

※水分不足 ➡︎ 発根促進という状態

このように用土の水分量が減少することに対しての効果がガラリと変わってきます。

発根前は乾燥は敵でしたが、発根してしまえば乾燥は根を広く伸ばそうとするチャンスになります。

当然完全に乾燥しきれば枯れてしまうのですが、発根が進むにつれて灌水の間隔をあけていくことを心がける必要が出てきます。

灌水の間隔を開けることによって根腐れの対策にもなるので一石二鳥です。

全体的に発根しつつある状態で、少しずつ気温も下がってきて水分の蒸発量も減ってきます。

今までは3日〜4日を目安に灌水を行っていましたが、これからは5日〜7日位の間隔で灌水を行ってみたいと思っています。

11/14日段階ではここまでの進捗です。進展があれば加筆していきます。

長くなってきたので続編を作りました。ここから発根&展葉が加速していくはずです。

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