【イチジク栽培】穂木17本の挿木奮闘記〜2022年最後の戦い〜【最終ラウンド】

イチジク

2022年も残すところ1ヶ月。挿し木をしてから55日目になりました。今年最後の闘いの記録をまとめていきます。

挿し木開始から5週間〜8週間をまとめた前回の記事はこちらに。

挿し木開始から8週間経って最初は17本もあった穂木が8本になってしまいました。

「もっと挿し木技術が高ければ、枯らさなかったかも…」と思うと悔しい!

発根が進んできているので、過湿による根腐れが怖いので灌水の感覚を1週間くらいにしています。

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挿し木の状況とスケジュールについて

12月19日段階での穂木の成長状況は次のようになっています。

展葉&発根確認
  • Ponte Tresa
  • Schar Amber ×3
  • Champagne
  • LSU Gold ×2
  • O’rourke
挿し木失敗
  • Blanche d’Argenteuil ×2
  • LSU Gold
  • LSU Everbearing ×2
  • Yellow Long Neck
  • Beer’s Black ×2
  • Figue De Marseill

若干『Champagne』の調子が怪しいですが、他の穂木はかなり立派になってきました。

挿し木をしてから2ヶ月。今の所の成功率は8/17の47%です。

自然の流れに反するタイミングでの挿し木なので、頑張っている方だと思っています。

超前向きに捉えると、17本全ての穂木が苗になると置く場所に困るから丁度いい数になったということです。

そう思って、涙を、拭います。

さらば諭吉…!

この後にはプランターに植えている品種から穂木を採取しての挿し木が控えています。

7品種で合計40本以上の挿し穂が取れそうなので、2年目にして大所帯になってしまいそうです。

元の株は元気だから、余分な穂木で色々実験させてもらいます

((((;゚Д゚)))))))

落葉して休眠を十分にさせた後の春先も楽しみになってきました。

  • 12/ 19
    寒くなってきたのでリビングへ移動。液肥栽培開始。
  • 12/22
    『Champagne』脱落
  • 12/26
    灌水
  • 1/2
    『LSU Gold』に水切れ発生!

引越し&液肥の使用を決意!

最強寒波の到来によって、ヒーターマットの加温能力だけでは心もとなくなってきたのでエアコンを常時つけている部屋に引越しました。

これで常に室温22℃に保っての管理をしていきます

これで越冬できれば普通の挿し木よりも3ヶ月ほど早いので、結実まで持っていける可能性が高まります。

そしてここで液体肥料を使うという選択に至りました。

正解かどうかはわかりませんが、理由はこの写真です。

芽の向きを失敗して挿し木してしまった『LSU Gold』ですが、非常に立派になりました。

この画像だと分かりにくいですが、実物は葉の色が上にいくにつれて少しずつ淡くなっているような印象を受けました。

根もかなり発達してきており葉の数も増えてきたので、穂木に蓄えられていた栄養素もそろそろ尽きかけてくる頃かもしれません。

鹿沼土自体は栄養になる成分が少ないので液体肥料を与えていきます。

いきなり液体肥料を標準の濃度で与えるとストレスになると思うので、倍に薄めて与えることにしました。

『LSU Gold』の栽培過程

10/25:挿し木開始

11/17:展葉・発根確認(23日目)

12/19:液体肥料使用(55日目)…発根から32日目

挿し木してから約2ヶ月、発根してから約1ヶ月で液肥を与えていると考えるとあながち早すぎるわけではない気がします。

プランターで育てているイチジクは2日に1回のペースで液体肥料を与えても肥料焼けを起こさないほど肥料耐性が強いので、仮に早かったとしてもあまり問題にならないと思っています。

しかし吸水がうまく行えないと困るので、しばらくは標準の半分の濃度で様子を見つつ徐々に慣らしていくつもりです。

『Champagne』の脱落と原因

元々調子が悪く、雲行きが怪しかった株ですが、ついにダメになってしまいました。

しおしお…

幹にシワがよっているところからカビが原因であることが濃厚ですが、詳しく調べるべくプラカップを半分に割って断面を調べてみました。

根はしっかりと張っているのですが、やはりカビがありました。

ここで原因は、

  • 鹿沼土の泥が付着し、水捌けが悪くなっていた
  • 挿し穂の先端が、水の溜まりやすいカップの底に近かった

という2点が考えられます。

詳しくはこちらにまとめていますが、対策を簡単にまとめると

画像の危険地帯には挿し穂の先端がこないようにしないと、枯れる可能性が高くなりそうだということです。

次からの挿し木では同じ失敗をしないようにしていきます。

『Champagne』の犠牲は無駄にしないよ…!

『LSU Gold』に水切れ発生!

1週間は水を与えなくて大丈夫と楽観していて、7日目に様子を見たら『LSU Gold』が萎れていました。

一番右側の株が『LSU Gold』

しおしお…(2回目)

すぐに水を与えて、LEDが当たらない場所に置いて様子を見ました。

3時間ほどで葉が水平になるほど回復し、4時間で上向きになってきました。4時間くらい休ませれば感覚として6割位回復するペースだと思います。

一晩経ってから写真を撮ると次のようになりました。

一番大きな葉はダメージが大きかったようで、先端部分はパリパリになってしまいました。

木本体を守るために葉から水分を回収した後遺症でしょう。おそらくこの部分はもう回復しませんが、また新しい葉が出てくるので長期的に見れば問題ありません。

発見が1日遅くなればヤバかったかもしれない

4節以上に育ってくると、カップに入っている鹿沼土が貯蔵できる水分量では1週間保たないことが分りました。

時間的には挿し木してから2ヶ月。発根してから1ヶ月経つ株には灌水の頻度を上げた方がよさそうです。

挿し木する時期にもよりますが、基本的に加温して挿し木をしているので次回以降の挿し木の目安としては挿し木開始2ヶ月目までは灌水は7日に1回の頻度で管理して、2ヶ月目以降は灌水を5日に1回程度で管理するようにします。

2022年のまとめ+α

約10週間(70日)の挿し木生活を振り返って生き残ったのは全部で7本でした。

生存した株
  • Ponte Tresa
  • Schar Amber ×3
  • LSU Gold ×2
  • O’rourke

挿し木初心者の管理でも70日間耐え切った者たちだ。面構えが違う

成功率は7/17の41%でした。

環境面で難しいと言われる秋挿しで50%弱(超好意的解釈)の成功率なのでヨシとしました。

今の段階で私が株として保有しているのを収穫期と果皮の色で分けた表がこちらです。

果皮早生普通晩成
Celest(小)LSU Tiger(小〜中)
桝井ドーフィン(大)
White Ischia(小)Longue d’Aout(中〜大)Mary Lane(中)
Dalmatie(中〜大)Green Greek(中)
Beer’s Black(小〜中)ビオレソリエス(中)
Col De Dame Noir(中)
品種の横のカッコ内は実の大きさ

詳しくはこちらの記事に載せていますが、これに今回の挿し木4品種の情報を足していこうと思います。

特徴などを一覧表にするとこんな感じになります。

品種名果皮実の大きさ目の大きさ収穫時期備考
Ponte Tresaオマケでもらった日本での詳細不明品種
Schar Amber中〜大なぜか成功率100%の品種。豊産に期待
LSU GoldLSU期待の星。これも豊産に期待
O’rourke小〜中博士の名を冠する細い枝ながら頑張った品種

この中で『Ponte Tresa』だけは日本での情報が得られなかったので、海外の生産者がアップした動画で調べてみました。

全く聞き取れなかったけど、文字起こしの恩恵はデカい…!

これを最初の表にまとめると…

果皮早生普通晩成
Celest(小)
O’rourke(小〜中)
LSU Tiger(小〜中)
桝井ドーフィン(大)
Schar Amber(中)
White Ischia(小)Longue d’Aout(中〜大)
LSU Gold(中)
Mary Lane(中)
Dalmatie(中〜大)
Ponte Tresa(中)
Green Greek(中)
Beer’s Black(小〜中)ビオレソリエス(中)
Col De Dame Noir(中)
品種の横のカッコ内は実の大きさ

割とバランスが取れている気がします。

早生品種は小さめな傾向があるのかもね

こうなると早生で中サイズ以上の品種が欲しくなる…

あまり増やしすぎて碌なことはありませんが、欲を言うのはタダなので『Blanche d’Argenteuil』と『Excel』が欲しいなー(強欲)

2022年に行った挿し木の挑戦はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました

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