【光合成まとめ】植物栽培で重要な三大要素について

栽培全般

植物の体は光合成で作られた栄養素によってできています。

つまり、植物の成長=光合成の量ということになります。そのため、植物に効率よく光合成をしてもらうかが植物栽培では重要なことになってきます。

植物が光合成を行うためには「水」と「二酸化炭素」、そして最後に光合成という名前にもある通り「光」の合計3つの要素が重要な役割を果たします。

今回はそれぞれの要素について解説していきます。

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水:光合成の三大要素①

植物の体には、人間と同じく多くの水分が含まれています。

人間が定期的に水分を摂取しないといけないのと同様に、植物が生きていく上でも水分の補給は欠かせないものになっています。

生命活動以外の用途として、光合成の原料としても水は消費されることがわかっています。
そのため、植物が光合成を活発に行えば行うほど、水分がどんどんと失われてしまいます。

ここで、どのくらいの頻度で水分を補給するのかが問題になってきます。

水が足りなすぎるのは論外ですが、水分が足りなくなってしまうと困るからといって、常に水浸しの状態で栽培するのはNGです。雑菌が繁殖や、根腐れの原因となってしまう可能性が高くなってしまいます。

足りすぎず足りなさすぎずの環境を用意してあげることが植物栽培においては重要な管理方法となってきます。

土が乾いたら水をあげて、次に土が乾くまで水はあげない。
ここでのポイントは乾いたかどうかは土の表面ではなく、土の中の状態で判断することです。

土の表面は空気に接しているため乾きやすくなています。
そのため、表面が乾いても土の中はまだ水が残っていることがよくあります。

そんなタイミングで水をあげてしまうと、常に水浸しの環境で育てているのと変わらなくなってしまいます。

過保護にならず、無視し続けないことが栽培のコツなのかもしれません。

二酸化炭素:光合成の三大要素②

植物の体は、人間と同様に炭素を主体とした有機物で出来ています。

では、植物はこの炭素をどこから調達するのでしょうか?

人間の場合は、ご飯や肉などを食べることでこの炭素を入手しています。
しかし、植物は食事をすることができません。

では、根っこから吸収するのでは?
と思う人が多いかもしれませんが、根っこから吸収されるのは主に水分とミネラルなどの成分です。

意外かもしれませんが、植物の体の炭素は、空気中の二酸化炭素を光合成で変換することで入手しています。

つまり、植物の光合成とは人間にとっての食事と同じようなものということになります。

そうなると、たくさん食事をとった方が体が大きくなりやすいのと同様に、たくさん二酸化炭素を吸った方が早く大きくなる可能性が高まります。

通常では二酸化炭素は空気中の0.04%ほどと、わずかな量しか含まれていません。

そのため、常に植物の周囲に新しい空気が来るように、風通しの良い環境で置いてあげるのが良いでしょう。

光:光合成の三大要素③

光を使って化学物質を合成する化学反応のことを光合成と呼んでいます。

その名前にもある通り、光合成にとって光とは非常に重要な要素になっており、いくら原料の水や二酸化炭素がたくさんあっても、光がなければこの反応は起こりません。

光合成によって手に入る化学物質は、植物は自分の体を大きくしたり、種を作ったり、出来た実を甘くしたりするのに使っています。

つまり植物の活動の源とも言える反応が光合成なのです。

では、どうすれば光合成をたくさんしてくれるのかをまとめていきます。

屋外の場合

屋外であれば、太陽の光が届く場所に置いてあげることで植物は盛んに光合成を行います。

植物によっては夏場の強い日差しだと葉焼けを起こしてしまうこともあるので、植物の葉っぱの状況をよく観察して、変化があった場合は別の場所に移動するなどの配慮が必要になってきます。

また、光合成が盛んに行われることで土の中の水分を吸収するので、プランターなどで栽培している場合は水が不足していないかの注意も必要です。

葉っぱが萎れている場合は水不足のサインである可能性が高いです。その場合は水分の補給をしてあげましょう。

もし日中に水やりなどが出来ない場合は、あえて日が当たりにくい場所に移動することで光合成の量をコントロールすることも有効かもしれません。

光合成の量を減らすことで水分の消費を抑えることも可能になります。

屋内の場合

屋内では、窓際などの光が当たる場所で栽培するのが理想です。

しかし、外に比べれば十分な量の光が確保できず、あまり大きくならない問題が発生する可能性もあります。

大きくなりすぎてしまうと、かえって困ってしまう観葉植物などであれば問題はありませんが、葉っぱを食べたり、実を収穫したりしたい場合は、なかなか目的を達成することができません。

そんな時に力になってくれるのが、光合成用の照明装置です。
現在では植物栽培用のLEDライトが販売されています。

それを使うのが一般的で、効率良く植物を成長させることが可能になっています。
LEDを使っているので電気代も抑えながら植物栽培ができるでしょう。

栽培用のLEDライトは、目的に応じて幾つかの種類が販売されていますので、植物の種類や効果を確認して利用すると良いでしょう。

まとめ:栽培の秘訣は3つの要素をバランスよく

植物が成長するには光合成を行う必要があります。

光合成は「水」と「二酸化炭素」と「光」の3つが重要です。

水分は多すぎても少なすぎてもダメ。常に濡れている状態は厳禁。
「水遣り→乾く→水遣り」のループが大事。

二酸化炭素に関しては、風通しの良い場所での栽培が吉。
屋内であれば定期的な換気が大事。

光は植物の成長に最も重要。大きく栽培したいなら、なるべく日当たりの良い場所に。

植物の様子を観察しながら、楽しんで栽培をしていきましょう!

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