1番楽しみにしていた『Blanche d’Argenteuil』を2本ともダメにしてしまったので反省も兼ねて、自分の中での新しい挿木の方法を検討をしていきます。
反省をまとめた記事をもとに、次のやり方を決めていきます。
安くはない穂木だったのでショックが大きかったのですが、糧にするために記事にしようと思います。
今回のテーマは「絶対に腐らせたくない」
今回は1日の給水期間を設けた後、土挿しを行うという2ステップでいきます。
前回(吸水→水挿し→土挿し)のやり方↓
前回と違う点は水挿しの期間を設けずにやってみるということです。
期待する効果は次の2つです。
- 乾燥によって発根刺激を与えることができる
- 雑菌の繁殖や穂木が腐ってしまうことを避けることができる
デメリットとしては、常に水と触れているわけではないので給水効率が落ちてしまうということですが、メリット > デメリットになると信じています。
正直に言うと、もう穂木を腐らせたくない・・・。
腐らせるよりは枯らす方がマシという気持ちでやっていきます。
そして、使う用土は培養土から鹿沼土(細粒)を使います。
パッケージに「さし木・さし芽に」とありますし、私が参考にしている書籍でも鹿沼土が紹介されています。
今回はとにかく腐らせないことを主眼においているので、水捌けが良い土をピックアップしてその中から選びました。
選ばれたのは、鹿沼土でした(綾鷹風)
早く土挿しをした理由
今までのやり方だと、水挿しをしてから植え付けをしていました。
水挿しをすると水切れの心配はありませんが、常に水がある環境なので、植物は頑張って根を作る必要がないので、発根が遅いという印象があります。
最初に給水を終えたら、あえて水中よりも湿度が少ない土の中に挿すことによって「発根をしないと水が吸えない」という刺激を与えたいと考えています。
この時に注意するのが、完全に乾ききる前に水を与えるということです。
枯れる前に水を与え、放置。
そして枯れる前にまた水を与える。
このような乾燥と湿潤を交互に繰り返すようにしていきたいと考えています。
これはプランター栽培の基本なので、基本に忠実にやっていくのが今回のコンセプトになると思います。
なぜ鹿沼土なのか
ピックアップされたのは
- 鹿沼土
- 赤玉土
- バーミキュライト
- パーライト
の4つです。
それぞれに長短はありますが、今回は鹿沼土の「pH」、「大きさ」、「粒が潰れにくい」という所に期待して採用しました。
鹿沼土 vs 赤玉土
鹿沼土も赤玉土も、園芸店に行けば必ず販売されているようなメジャーな用土です。
この2つは性質もかなり似ていますが、強いて違いを上げると次のようになります。
pHが低い方が雑菌の繁殖を抑えられ、粒が崩れにくい方が水捌けが確保されるようになります。
赤玉土はpHが中性よりのため、植物の向き不向きが少なく育てやすいとは考えましたが、粒がつぶれやすいと言う欠点があったため、今回の栽培で求める条件には鹿沼土の方が適しているという判断をしました。
鹿沼土 vs バーミキュライト
バーミキュライトは「〜ライト」とあるようにヒル石という鉱石から作られています。
無菌で中空の構造になっているので保水・保肥効果が高い素材です。
バーミキュライトは穂木が育ってから重宝する優秀な性質を持っていますが、今回はそこまで視野に入れていないので優先度は低いです。
鹿沼土に比べると粒が平たいので、ポットに充填した際に密度が高まってしまいます。
そうなると鹿沼土ほどは空気層を上手く作れないと考えたので、今回は除外しました。
鹿沼土 vs パーライト
パーライトも鉱石から作られた用土ですが、非常に軽く、多孔質の構造が特徴です。
排水性と保温性に優れた素材と言われています。
水を与えた際に表面のパーライトが浮いてしまったり、プラカップで育成するため重さが足りずカップが倒れてしまうと言う危険性がありました。
保温性が高いのは魅力的ですが、今回はブレンドせず単一の用土で栽培を行う予定だったので除外しました。
ブレンドする際には是非入れておきたい素材の1つなので、今後用土をブレンドして作る際には検討したいと考えています。
まとめ:カビには絶対に負けたくない
今回はとにかく、過湿によるカビの繁殖だけは避けたいと考えています。
排水性と弱酸性という特徴を持った鹿沼土の力を借りて栽培を行います。
イチジクは強い植物なので、多少低いpHだろうと育つようなので頑張ってもらいたいと思います。
コメント