先日、100均で有名なDAISOでこんなプランターを見つけました。
青みのかかったグレーの鉢で、木目模様がついているのでパッと見ると100均で扱われているようなプチプラな商品だとは思わないような質感です。
これを見た瞬間にカゴに入れていました。
これは、ヤバい…!!
圧倒的なコスパの良さを感じたからです。
以前、こちらの記事で次の3種類の鉢に関してのコスパを考察しました。
各鉢の最高コスパとしては次の表のようになるですが、
スリット鉢(ロング) | 根はり鉢 | BNポット | |
サイズ(体積) | 6号(3.5L) | 10号(9.6L) | 140(1.4L) |
値段 | 248円 | 470円 | 38.2円 |
1Lあたりの値段 (コスパ) | 70.86 | 48.96 | 27.29 |
最もコスパがいいのはBNポットですが、「高級感のあるビニールポット」のような立ち位置で、大型のサイズがないのがネックです。
また、次にコスパの良い根はり鉢は大型のものでないとコスパが良くなりません。使い勝手のいいサイズだとコスパが悪くなってしまいます。
そうなると使い勝手のいい4〜6号の鉢は自動的にスリット鉢(ロングタイプ)を選ぶのが無難という状況でした。
その中で現れたDAISOの5号鉢と8号鉢!
嵐の予感…!
2つの鉢について別々にまとめていきます。
2個セットで100円!圧倒的な使いやすさの5号鉢
まず5号鉢の方から見ていきましょう。
商品名は「環境にやさしい植木鉢(5号)」で、2個税込110円の商品です。
80%がリサイクル材料でできているらしく、5号鉢1個だと55円という環境にも財布にも優しいものになっています。
スリットはありませんがメッシュ構造と凹凸のあるデザインなので、排水性が高く、サークリングがしにくそうな雰囲気です。プラスチックも厚く、強度も十分です。
気になる体積は底面に1.84Lと書いてありました。
底の記載に気付く前に、長さを測って計算したら1.84Lでドンピシャでした。
肝心なコスパは…?
1Lあたりの値段は「29.89」となりました。
惜しくもBNポット(27.29)には勝てませんでいたが、これだけしっかりとした造りなのにほぼ誤差のような数値には驚きです。
ロングタイプのスリット鉢で考えると、5号鉢(体積1.9L)は150円程でホームセンターで販売されています。ほぼ同じ体積のものDAISOだと55円と考えるとコスパの良さが分かると思います。
また、鉢の口が広がっているのでデザイン性が高く、水遣りをする際に溢しにくいのも良い点だと言えるでしょう。
コスパが良いのは分かったけど、デメリットはどうなの?
この鉢のデメリットを強いてあげるとすれば、
- 他の鉢に比べると重い
- 口が広がっているので嵩張る
という2点です。
この鉢は1つ55円という安さに見合わないくらい、丈夫でしっかりとした造りになっています。しかし、それの裏を返すと使われているプラスチックの量が多いので重くなってしまいます。厚みがあるのでハンダゴテなどで加工してスリットを追加するのも手間がかかるようになっています。
鉢が重い分、軽い用土を使っても風で飛ばされにくいという利点もありますが、比較した鉢たちが軽量なのに比べると多少差があると思います。
「敢えて言えば」なので、全く気になる重さではありませんが、何十個単位で重ねたりすると変わってくるかもしれません
また、口が広くなっているのでデザイン性や水遣りがしやすいというメリットを挙げましたが、それもそのまま幅が広いというデメリットになりえます。
広がっている部分だけ、土が入らない場所ができているってことだね
全体的には5号鉢をこの値段で買えるのは驚異的なことで、デメリットはあって無いようなものだと思っていますが、「衣装ケースのような容器に一杯に鉢を詰め込みたい」という管理方法をとる場合には少し気になってくるかもしれません。
すごく良い鉢なので、来年イチジクをセルトレイで育苗したら、この鉢に植え替えようと思っています。
200円だけど超コスパ!ロングタイプの大容量で丈夫な8号鉢
先ほどの5号鉢と大きさ以外に違うのは底のメッシュについてです。こちらの方がメッシュが開いていない部位が増えていてしっかりと植物と土の重さを支える事ができるようになっています。
植物が大きくなっても簡単に底が抜けなくて安心だね!
こちらも裏側に体積の記載がありました。7.63Lと書かれていたので、コスパを計算してみましょう。
税込で220円なので、1Lあたりの値段は「28.83」となりました。
200円商品だけど、かなり良い数字でした
こちらもBNポットには僅かに敵いませんでしたが、2個セットの鉢よりもコスパが良い結果となりました。
癖の少ない形で、大きな鉢が欲しいのであれば非常に魅力的な商品だと思います。
デメリットは5号鉢の時と同じ感じなの?
デメリットは5号鉢の時と同じとなりそうですが、この8号鉢という大きさの都合上、少し変わってきます。
そもそも大きな鉢は土の量が増え、それに伴って成長した植物の重さが加算されてくるので、鉢自体に丈夫さが求められます。
土と植物の重さで壊れたら困るので、この重量感と強度はむしろプラスの評価になります
厚みがあるプラスチック製なので、土を入れても全く歪まずしっかりと持ち運ぶことも可能です。
5号鉢と比べると、対荷重を上げるためにメッシュが少なくなっているので、排水性が若干減少したのが唯一のデメリットでしょうか。
強度のためには仕方ないし、排水性が悪いわけではないから問題はなさそうだけどね
ちょうど鉢増しをしたかったブルーベリーがあったので植えてみましたが、落ち着いた雰囲気でかなり気に入っています
ロングタイプじゃないけど、最高コスパの8号鉢
実はDAISOを探索中に、とんでもないものを見つけてしまいました。
ゴクリ…
8号鉢ならさっきと同じだね。
あ!リサイクル材料100%なのがすごいんだね!
これ、100円だよ…
えっ!?
100円で8号鉢がありました。200円の物でもかなりのコスパだったのに、これだとどうなってしまうのでしょうか。
この鉢に体積の表記がなかったので、ざっくりと計算すると約6.23Lでした。
これでコスパを求めてみると驚異の「17.66」でした。
驚くべきはコスパの王者であるBNポットよりも10近くコスパが良いことです。
ロングタイプではないので、同じ号数でも体積は少なめですが、100円商品というのは驚きです
グレーで無地なので地味な雰囲気になるかと思いきや、飾り気がないスタイリッシュな印象を受ける鉢でした。
キチっと段差があるから、ロングタイプじゃなくてもシャープな感じだね
今ままでの中でダントツのコスパですが、難点は底面にメッシュがなく、穴が開いているというところです。
そのため、排水性は前の2つとは劣るので少し注意が必要かもしれません。この穴が塞がると根腐れのリスクが上がるので、鉢底石を敷くなど工夫をしておくと安心です。
この鉢は「とにかく安く大きな鉢を使ってみたい」という人にはうってつけです。
6Lほどの体積なので、大きすぎずにしっかりと土の量を確保できるので、家庭菜園などでは重宝するサイズ感だと思います。
少し大きな鉢を探している場合は試してみてはいかがでしょうか。
まとめ:コスパ比較一覧表
今までのDAISO産の植木鉢を最初のコスパ表に追加してまとめてみましょう。
スリット鉢 (ロング) | 根はり鉢 | BNポット | DAISO5号鉢 (ロング) | DAISO8号鉢 (ロング) | DAISO8号鉢 | |
サイズ(体積) | 6号(3.5L) | 10号(9.6L) | 140(1.4L) | 5号(1.8L) | 8号(7.6L) | 8号(6.2L) |
値段 | 248円 | 470円 | 38.2円 | 55円 | 220円 | 110円 |
1Lあたりの値段 (コスパ) | 70.86 | 48.96 | 27.29 | 29.89 | 28.83 | 17.66 |
今回登場したDAISOの鉢のポテンシャルの高さが際立つ結果になりました。
最近100均ショップでは園芸用品の品揃えが充実してきているので、これからも優秀なラインナップが増えていくのが楽しみです!
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